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2026/10/05 12:35

植物の世界には樹液に香り成分を含み、その樹液が固まりできた「樹脂」が薫香として使用され、長い歴史を持っているものが数多く存在しています。
Synonymではそれらを[Fragrant Caudex Series]と題し、「香り × 植物」をテーマに植物の栽培とはまた違った楽しみ方を提案しています。
今回[Fragrant Caudex Series]のNo.4に加えるのが、スマトラ島で採取される「Benzoin / 安息香」です。
はBenzoin(ベンゾイン)という名前だけを聞くと、どこか薬品のような印象を受けるかもしれませんが、その正体はエゴノキ科のStyrax属の樹木から採取される、天然の芳香樹脂です。
Synonymではそれらを[Fragrant Caudex Series]と題し、「香り × 植物」をテーマに植物の栽培とはまた違った楽しみ方を提案しています。
今回[Fragrant Caudex Series]のNo.4に加えるのが、スマトラ島で採取される「Benzoin / 安息香」です。
はBenzoin(ベンゾイン)という名前だけを聞くと、どこか薬品のような印象を受けるかもしれませんが、その正体はエゴノキ科のStyrax属の樹木から採取される、天然の芳香樹脂です。
No.1〜3までの観葉植物として親しまれているカンラン科の灌木とは違い、日本では同属のエゴノキ(Styrax japonicus)が庭木や公共の植栽として植えられ、白く垂れ下がる可愛らしい花が親しまれています。
今回取り扱うのは、インドネシア・スマトラ島で採取されたStyrax benzoinの樹脂。甘く、濃厚で、少しスパイシー。フランキンセンスとはまた違った、温かみのある香りが特徴です。
傷ついた樹木からにじみ出た樹脂は、時間とともに固まり、やがて私たちが目にする樹脂になります。
つまり、これは花や果実のように最初から「香りを楽しむため」に存在しているものではありません。
樹木が傷から自分自身を守る過程で生み出すものを、人間が香料として利用してきました。
スマトラ島では、こうしたStyraxの樹木を農家が管理しながら樹脂を採取する森林農業が行われてきました。
その中でも、現在広く流通している代表的なものが「スマトラベンゾイン」と「シャムベンゾイン」です。
今回Synonymで扱うのは、スマトラベンゾイン。
主にスマトラ島で採取される Styrax benzoin の樹脂です。
一方、シャムベンゾインは主にインドシナ半島に分布する Styrax tonkinensis から採取されます。
同じ「ベンゾイン」という名前を持っていますが、植物の種類が違うため、樹脂の成分や香りにも違いがあります。
大まかに表現すると、
スマトラベンゾイン→ スパイシーで、樹脂らしい濃厚さのある香り
シャムベンゾイン→ 甘く、バニラを思わせる柔らかな香り
という違いがあります。
これは両者に含まれる成分の違いによるものです。
スマトラベンゾインには桂皮酸(cinnamic acid)やそのエステル類が比較的多く含まれ、一方のシャムベンゾインでは安息香酸(benzoic acid)やそのエステル類が主要な成分となっています。
また、バニラの香りで知られるバニリンはどちらにも含まれますが、シャムベンゾインのほうがその印象を感じやすいとされています。
そのため、シャムベンゾインが「甘く、バニラのような香り」なのに対して、スマトラベンゾインはもう少し野性味があり、スパイシーで、いわゆる「バルサミック」な香りを感じやすいです。
同じベンゾインでも、焚いてみると意外なほど違いがあります。
その後、アラブ商人などを介して中東へ、さらにヨーロッパへと運ばれていきました。
スマトラなど東南アジアで採れた安息香は、香料や薫香としてだけでなく、薬用素材としても利用されてきました。
中東では、乳香などとともに宗教的な場で焚かれることもあり、ヨーロッパでは香水や香料の原料として利用されるようになります。
樹木が傷ついたときに生まれる「香り」
ベンゾインは、木の幹に傷をつけることで分泌される樹脂を採取します。傷ついた樹木からにじみ出た樹脂は、時間とともに固まり、やがて私たちが目にする樹脂になります。
つまり、これは花や果実のように最初から「香りを楽しむため」に存在しているものではありません。
樹木が傷から自分自身を守る過程で生み出すものを、人間が香料として利用してきました。
スマトラ島では、こうしたStyraxの樹木を農家が管理しながら樹脂を採取する森林農業が行われてきました。
スマトラベンゾインとシャムベンゾイン
ベンゾインと一括りに呼ばれていますが、実は安息香にはいくつかの種類があります。その中でも、現在広く流通している代表的なものが「スマトラベンゾイン」と「シャムベンゾイン」です。
今回Synonymで扱うのは、スマトラベンゾイン。
主にスマトラ島で採取される Styrax benzoin の樹脂です。
一方、シャムベンゾインは主にインドシナ半島に分布する Styrax tonkinensis から採取されます。
同じ「ベンゾイン」という名前を持っていますが、植物の種類が違うため、樹脂の成分や香りにも違いがあります。
大まかに表現すると、
スマトラベンゾイン→ スパイシーで、樹脂らしい濃厚さのある香り
シャムベンゾイン→ 甘く、バニラを思わせる柔らかな香り
という違いがあります。
これは両者に含まれる成分の違いによるものです。
スマトラベンゾインには桂皮酸(cinnamic acid)やそのエステル類が比較的多く含まれ、一方のシャムベンゾインでは安息香酸(benzoic acid)やそのエステル類が主要な成分となっています。
また、バニラの香りで知られるバニリンはどちらにも含まれますが、シャムベンゾインのほうがその印象を感じやすいとされています。
そのため、シャムベンゾインが「甘く、バニラのような香り」なのに対して、スマトラベンゾインはもう少し野性味があり、スパイシーで、いわゆる「バルサミック」な香りを感じやすいです。
同じベンゾインでも、焚いてみると意外なほど違いがあります。
ベンゾインの歴史
ベンゾインの歴史はかなり古く、スマトラで採取された樹脂は、少なくとも9世紀頃には中国との交易品として扱われていたとされています。その後、アラブ商人などを介して中東へ、さらにヨーロッパへと運ばれていきました。
スマトラなど東南アジアで採れた安息香は、香料や薫香としてだけでなく、薬用素材としても利用されてきました。
中東では、乳香などとともに宗教的な場で焚かれることもあり、ヨーロッパでは香水や香料の原料として利用されるようになります。
日本でも「安息香(あんそくこう)」の名前で親しまれているベンゾインですが、日本人にとっても古くから珍重されてきた存在です。
中国の本草書には安息香についての記載があり、東アジアでは香料・薬物として認識されていました。
日本に伝わった香文化の中では、沈香や白檀ほど代表的な存在ではありませんが、「安息香」という樹脂は古くから知られていた素材の一つです。
江戸時代以降には、薬種や香料としても扱われ、近代になると香料・化粧品・医薬品など、より幅広い用途へと利用されるようになっていきます。
現在でも安息香は、香水や石鹸などの香料として利用されているほか、もちろんこの商品のように樹脂そのものを薫香として楽しむ文化も残っています。
「香り×植物」という楽しみ方
Synonymでは、フランキンセンスやミルラを扱う中で、植物を「育てる」ということだけではなく、植物が人間の生活の中でどのように利用されてきたのかにも興味を持つようになりました。ベンゾインもまた、その延長線上にある植物です。
スマトラの森で育った一本の樹木。そこから採取された樹脂が、海を越えて別の国へ運ばれ、香りとして人々の暮らしに入り込んでいきました。単なる"お香の素材"ではなく、植物と人間が長い時間をかけて作ってきた文化の一部だと考えています。
普段育てている植物を眺めるのとは少し違った、植物との付き合い方。
実際に香りを焚きながら、その植物が育ったスマトラの森や、そこから遠く離れた場所へ運ばれていった歴史に思いを馳せる。
そんな楽しみ方も、Fragrant Caudex Seriesの一つの形なのではないかと思っています。
販売スケジュール
新商品ベンゾインの販売スケジュールですが、まずは当ECサイト[Synonym Store]にて先行販売をいたします。その後10月末の町田で開催されるイベント「Plants Market in Machida」にて対面での販売を行う予定となっております。
今回は新たな仕入先ということもあり、品質チェックなども含めてお試し程度の仕入れとなっているため、大変恐縮ですがEC・イベントどちらも僅かな数の販売となります。
その後ある程度の量を調達し、改めてSynonym Storeにて販売する予定ですので、その際はSNSやメルマガなどでお知らせさせていただきます。
スマトラが育んだ"Styrax benzoin"の魅惑的な香りが気になる方は、是非お早めにお買い求めください。
